【ベトナム食品】11月保健省に激震:元食品安全局副局長・ドー・フー・トアン氏ら14名が収賄容疑で起訴

食品安全局で健康保護食品の広告・承認手続きに絡み、職員が不正で起訴される事例が相次ぐ
今年初めからこれまでに、食品安全局では30名以上の職員が、健康保護食品に関する広告内容確認の申請や書類審査、承認手続きにおいて不正を生じさせた収賄容疑で起訴されている。
健康保護食品の管理における不正がさらに拡大する中、公安省捜査局(C01)は11月22日、保健省食品安全局の元副局長 ドー・フー・トアン氏 を収賄容疑で起訴・逮捕したと発表した。併せて、食品製品管理課の レ・マイン・フン課長 および ブー・フイ・ロン専門官 も同容疑で起訴・逮捕された。
同じく収賄容疑で、C01は以下の食品安全局所属職員複数名に対し、起訴および出国禁止措置を適用した。
・食中毒監視・兼広報室 専門官
・局次長室 副室長
・食品製品管理課 専門官
・基準・兼検査管理課 専門官
今回の起訴により、今年に入り処分された食品安全局職員の人数はさらに増えることとなった。7月および8月には、
・元局長 チャン・ヴィエット・ガー氏、
・元局長 グエン・タイン・フォン氏 を含む複数の室長・副室長・専門官が相次いで起訴されている。
詳細につきましては、以下の2つのリンクをご参照ください。
https://wwip.co.jp/20250603-01/
https://wwip.co.jp/20250901-2/
C01によると、事件は現在も引き続き捜査が拡大されており、関係者の責任追及が進められている。
WWIPからのコメン
食品安全分野の管理・監査体制における長年の構造的欠陥が、今回の相次ぐ起訴によって露呈したとの見方が専門家の間で広がっている。
また、審査・監督・事後管理の権限が保健省内部で分断され、統一的に機能していない「権限の分散化」が深刻化しているとの指摘も出ている。今回の事件は、許認可システムが市場圧力や特定の利害集団の影響を強く受けている可能性を示唆するものだ。
7月以降の一連の動きは、食品安全局が前例のない「大規模な浄化期」に入ったことを示している。
今回の事案は、将来的に新しい食品法規制の施行に遅れをもたらす可能性があると考えられる。
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