【ベトナム食品】8月29日食品安全局長、収賄容疑で起訴・勾留
*食品安全局: Vietnam Food Administration (VFA)

保健省食品安全局長は、健康保護食品の広告ライセンス申請の審査・証明書発行過程で賄賂を受け取った疑いが持たれている。
8月29日、ベトナム公安省捜査局は、保健省食品安全局長であるチャン・ヴィエット・ガー氏を、健康保護食品の広告ライセンスの審査・証明書発行過程で賄賂を受け取った疑いで起訴し勾留した。
同じ容疑で、食品安全局の職員であるチャン・ティ・トゥ・リウ副課長(食品中毒監視・広報課)およびグエン・ティ・ハイ・ハ専門員(基準管理・検査課)も勾留されている。
さらに、食品安全局の他の複数の職員も賄賂を受け取った疑いで起訴され、住居からの移動を禁止する措置が取られた。
対象には、以下3名が含まれる。
食品中毒監視・広報課:フォン・ティ・トゥイ・ハ専門員
製品管理課:グエン・ティ・ヴィエット・ハ専門員
チャン・ティ・ルウ専門員
また、贈賄容疑で4名が起訴されている。
ダウ・ティ・ザン氏
グエン・タイン・ウィエン氏
クアック・ティ・チャ・ミー氏
チャン・ティ・クイン・チャン氏
公安省捜査局は現在、事件の全容解明と関係者の厳正な処罰に向け、捜査範囲を広げている。
これに先立ち、5月13日には、ベトナム公安省の汚職・経済・密輸犯罪捜査局(C03)が、元食品安全局長であるグエン・タイン・フォン氏を収賄の疑いで起訴し、勾留している。詳細は以下のリンクをご参照ください。
https://wwip.co.jp/20250603-01/
WWIPコメント
近年、ベトナムにおける食品制度は厳格化が進んでおり、申請者に対する要件の強化に加え、行政当局による市場の監視も強化されている。流通している製品への抜き打ち検査や登録情報との整合性確認などでその結果違反者が増加しており、厳正な行政処分が行われている。
また、現在草案が発表されている法規制の変更とともに、食品安全局の幹部や職員が相次いで起訴・逮捕されていることから、政府内においても内部の規律是正やコンプライアンス強化を意識した取り組み(いわば「内部浄化」)が進められているように見受けられる。
今後もこうした監視体制は継続・強化されると予想され、企業側には、申請段階のみならず、販売後の製品管理も徹底することが求められている。
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