香港税関、虚偽の商品説明の疑いがあるサプリメントの販売業者を取り締まりました
香港税関は2023年10月、虚偽の商品説明を記載したサプリメントを販売した《商品說明條例》1(以下《條例》)違反の容疑で、卸売業者の男性営業マネージャーを逮捕しました。
1《商品說明條例》https://www.elegislation.gov.hk/hk/cap362!sc?INDEX_CS=N&xpid=ID_1438403063650_001
香港税関はまず、関係機構からの資料をもとに、ある小売業者から偽の商品説明があると疑われるサプリメント2種類を試しに購入しました。税関職員はその後、政府の化学検査所にサンプルを送り、検査を行った結果、2 つの製品に含まれる実際の DHA と EPA の含有量は、訴求されている値より 30% ~ 86% 低いことが判明しました。
税関職員はその後取り締まりを行い、関係する卸売業者の男性営業部長(36)を逮捕しました。
香港税関は販売業者に対して《條例》の規定を遵守するよう促し、消費者にも商品を購入する際には信頼できる販売業者を利用するように呼び掛けを行いました。
《條例》によれば、「何人(なんぴと)も取引やビジネスの過程で商品に虚偽の商品説明を使用したり、虚偽の商品説明が使用された商品を販売したりすることは犯罪行為であり、有罪判決を受けた場合の最高刑罰は50万元の罰及び 5年の懲役である。」と定められていることが香港税関から改めて税関H Pの公報にて発信されました。
更に、香港税関の24時間ホットライン電話番号や犯罪通報専用メールアドレス等の連絡先を市民に公表し、違法の疑いがある行為の摘発するよう促しました。
株式会社ワールドワイド・アイピー・コンサルティングジャパン(東京都文京区以下「WWIP」)は、本ニュースの内容を検討、以下内容をまとめました。
皆様もご存知の通り、香港政府は医薬品以外の輸入品に対しては他国ほどの厳しい制限をかけていません。但し、香港税関では市場で流通されている商品に関して、市民や関係機関からのクレームや情報に応じて、消費者の安全を守る為に調査を行い、試験機関に試験委託し、その結果によっては取り締まりを行います。日本と香港の法規制が異なる事によって、パッケージの表示が香港で誤解を招くと考えられたり、香港のpoison listに収載されている成分を使用してしまったりという問題が生じる可能性があります。こういった問題が見つかって香港行政に取り締まられないよう、輸出する前に事前チェックを行うようお勧めします。
香港で化粧品や食品を販売されるご予定の方は、弊社で香港化粧品、食品成分チェックのサービスの提供もございますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
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