シンガポールでMie Sedaap即席麺における、酸化エチレン検出とリコール命令
インドネシア産Mie Sedaap製品各種の回収を発表
シンガポール食品庁(SFA)は、2022年10月6日、8日、11日に、インドネシア産Mie Sedaap製品各種の回収を発表しました。原因は、製品から酸化エチレンが検出されたことです。
対 象 製 品
10月11日 発表
リコール企業:Indostop Singapore Pte Ltd
対 象 製 品:
●Mie Sedaap Kari Spesial Instant Cup Noodles
●Korean Spicy Chicken Instant Cup Noodles
*唐辛子パウダーから酸化エチレンが検出。製造元のPT Wings Suryaは、輸入業者と協力し、唐辛子粉を使用したMie Sedaapインスタントラーメンを小売市場から撤去を予定しており、また、酸化エチレンの混入の原因を改善するために、製品の改良を行う予定。
10月8日 発表
リコール企業:Arklife Distributors Pte Ltd
対象製品:
●Mie Sedaap Soto flavour instant noodles
●Mie Sedaap Curry flavour instant noodles
10月6日 発表
リコール企業:Sheng Sheng F&B Industries Pte Ltd
対象製品:
●Mie Sedaap Korean Spicy Soup instant noodles
●Mie Sedaap Korean Spicy Chicken instant noodles
対象となるすべての製品を回収した後、SFA のホールド・アンド・テスト制度が適用される予定です。問題点が改善されるまで、SFAによる検査が実施され検査機関に合格した製品のみが販売許可がされます。
また、SFAは、他のMie Sedaap 社製即席麺の規制試験を継続して実施しています。万が一、規定値を超える酸化エチレンが検出された場合は、予防的措置として対象製品の回収を開始する予定です。
酸化エチレン検出の経緯
2022年8月にハーゲンダッツのアイスクリーム製品から酸化エチレンが検出されたことを受け、SFAは即席麺を含む他の食品について酸化エチレンの有無を調査し、Mie Sedaap 社製即席麺のみに問題が発覚しました。このことがきっかけとなり、SFAはMie Sedaap 社製品の規制試験を実施し、強制措置を講じました。
酸化エチレンの規制について
酸化エチレンは食品への使用が許可されていない農薬です。農産物の燻蒸に使用され、微生物汚染を防止をする目的では使用がされる可能性があり、シンガポール食品規則では 、酸化エチレンは香辛料の滅菌に使用することが許されています。香辛料に含まれる酸化エチレンの最大残留基準値(MRL)は、50mg/kg(50ppm)を超えてはいけません。
WWIPコンサルティングジャパンでは、シンガポールの規制に基づき製品の成分チェック、パッケージチェックサービスをご提供するとともに、製品通知や登録手続き、また規制チェック等の専門的なサービスをご提供しています。
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