【インドネシア化粧品】最新システム Notifikasi Kosmetik 3.0 導入について
BPOM(インドネシア国家食品医薬品監督庁)は、サービスの効率化と安全性向上を目的として最新のシステムNotifikasi Kosmetik 3.0(以下、Notifkos 3.0)を導入しました。旧システムと比べて、Notifkos 3.0はより現代的かつ柔軟であり、従来の静的で非効率的なシステムの課題を解決しています。特に、これまでメールで送付していた書類提出がシステム内で直接行えるようになり、利便性が大幅に向上しました。
インドネシアにおける化粧品登録の変遷
インドネシアで化粧品を流通させるためには、かつてはBPOMへの登録のみが必要でした。しかし、ASEANの調和規制に伴い、インドネシアも加盟国としてASEAN規制に準拠し、2011年1月1日より通知制度を導入しました。
通知制度では、製品の安全性・品質・有効性についての責任が、製品をBPOMに通知する企業側に委ねられています。
- 安全性:化粧品はBPOM規則(Peraturan BPOM No. 17 Tahun 2022)に基づいた安全基準を満たす必要があります。
- 品質:化粧品はインドネシア化粧品規格(Kodeks Kosmetika Indonesia)の品質基準を満たす必要があります。
- 有効性:効能に関する主張はラベルに記載され、正確かつ誤解を招かない情報を提供しなければなりません。
年々、通知される化粧品の数は増加しており、その需要に対応するため、BPOMはより円滑なシステムとしてNotifkos 3.0を導入しました。
Notifkos 3.0の新機能
従来のNotifkosでは、システムが古く、書類の提出もメールで行う必要がありました。しかし、Notifkos 3.0では、通知アカウントの所有者がシステム内でより多くの操作を行うことが可能になりました。
特に便利な機能は、通知前のドラフト作成機能です。ただし、システム内で5日間操作がないとドラフトは自動的に削除されるため、注意が必要です。
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Notifkos 3.0の導入と利用開始
Notifkos 3.0の運用開始日は2025年1月2日です。
新規ユーザーは https://registrasi.pom.go.id/ でアカウント登録を行い、既存ユーザーはhttps://registrasi.pom.go.id/でアカウント登録を行い、既存ユーザーはログイン後、パスワードの変更が必要となります.
BPOMは、サービスの迅速化と簡素化を目指し、システムをアップデートしました。
Notifkos 3.0導入に伴うビジネスの6つの準備ポイント(BPOM推奨)
Notifkos 3.0を利用して製品を通知する企業は、以下の6つのポイントを事前に準備する必要があります。
- 規制遵守:最新のBPOM規制を理解し、適合すること。
- 生産基準(CPKB/GMP):GMP(適正製造基準)を満たした製造プロセスを確立すること。
- 許認可手続き:必要なビジネスライセンスおよび許可を取得すること。
- 入力ノウハウ:Notifkos 3.0の操作方法とシステムの使い方を把握すること。
- 技術要件:製品情報、成分データ、ラベルなどの必要書類を準備すること。
- 市場モニタリング:製品が市場で適正に流通し、規制を遵守しているか監視すること。
株式会社ワールドワイド・アイピー・コンサルティングジャパンでは、日本からインドネシアに化粧品及び食品を輸出するために必要な申請代行、インドネシアの規制に基づき製品の成分チェック、クレームチェックサービス、化粧品のPIF作成サポートをご提供するとともに、製品通知や登録手続き、また規制チェック等の専門的なサービスをご提供しています。
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