【中国化粧品・模倣品】「中国NMPA、化粧品模倣品業者の摘発を含む悪質事例4件を公表」

2024年10月21日、中国国家薬品監督管理局(NMPA)は、市場で販売されている化粧品に関する4件の悪質な違法行為の事例を公表しました。そのうち1件は、消費者からの通報により市場監督管理局が摘発した模倣品の事例です。

模倣品が悪質として摘発された事例の概要

1. 「5・23」安徽省寧国市における偽造化粧品製造・販売事件

  2023年5月、寧国市市場監督管理局は、タオバオプラットフォームで購入した化粧品が模倣品の疑いがあるとする消費者からの苦情を受けた寧国市市場監督管理局は予備調査の結果、模倣品であると判断し、速やかに事件を公安機関に移送し、合同対策本部を設置した。安徽省、市、県の薬物規制当局と公安機関は緊密に連携して、事件の調査と処理を効果的に推進した。 8月、対策本部は、化粧品の生産・販売拠点5カ所を一斉に破急襲し、犯罪容疑者を現場で捕らえ、大量の模倣化粧品を押収した。 2024年4月、寧国市人民法院は、登録商標の偽造および偽造登録商標を使用した商品の販売の罪で、この事件の犯罪者13人に懲役3年、執行猶予3年から5年、および高額の罰金を言い渡した。

WWIP : 日本の化粧品メーカーにとって、中国市場で流通する化粧品の模倣品は常に悩みの種であり、頭を悩ませる問題です。最近では、模倣品を製造する企業がその模倣品を化粧品としてNMPAに申請し、承認を受けるケースも見られるようになり、問題はさらに深刻化しています。今回の事例では、消費者からの「模倣品ではないか」という苦情を受け、模倣品業者が摘発され、厳しい処罰が下されました。このことから、当局が違法な化粧品に対して積極的に取り組んでいる姿勢がうかがえ、模倣品対策の参考となるケースと言えます。

WWIPでは、模倣品対策にも積極的に取り組んでいます。現在、中国の提携法律事務所を通じて、模倣品業者に対する損害賠償請求や金型破棄を求める訴訟を3件進めています。中国で生産された模倣品はアジア各国に輸出され、被害の拡大を招いています。(実際に、WWIPでは中国で生産された模倣品がベトナムで権利侵害を引き起こすケースを複数経験しています。)化粧品の模倣品は品質が劣悪で、健康被害を引き起こす恐れもあるため、正規品のブランド価値を毀損する深刻な問題です。これらの問題を見過ごすことなく、積極的な対策が求められます。

  

<本件に関するお問い合わせ>
株式会社WWIPコンサルティングジャパン
TEL : 03-6206-1723
Email: official@wwip.co.jp

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次