【ベトナム化粧品】10月、PIF不所持などの違反で多数の化粧品企業が行政処分

2025年10月にDrug Administration of Vietnam(DAV)は化粧品分野において行政処分を下した事例を6件公表
主な違反内容としては、PIFの不所持・提示不可、登録済み化粧品通知書と異なる配合、規制適合しない表示/広告内容などが挙げられます。
これら違反を犯した企業には、罰金に加えて製品の廃棄、通知番号の取り消しといった追加的制裁が課されております。下記が一部の処分内容です。
- 処分文書名:決定第553号/QD-XPHC
企業名:DAI CAT A International Company Limited
違反内容:当局からの検査要請時に、23 製品に関して法律で定められた期間内にPIFを所持・提示できなかった。
処分内容:
・罰金:75,000,000ドン。
・23製品すべての廃棄を命令。
・化粧品通知番号を取り消し。
- 処分文書名:決定第 552号/QD‑XPHC
企業名:DAI CAT A International Company Limited
違反内容:
・通知済みの化粧品通知書に記載された処方と実際の処方が一致していない。
・化粧品ラベルに記載された効能が、商品の実態と異なり、虚偽または誤解を招く内容であった。
・化粧品通知書における申告内容が不正確であった。
・広告内容が広告ライセンスの範囲を超えていた。
処分内容:
・罰金:195,000,000ドン。
・化粧品通知番号の取り消しおよび製品の廃棄。
・違反製品の回収および誤解を招く情報の削除。
・違反製品の販売によって得られた金額91,374,003ドンの返納命令。
- 処分文書名:決定第 563号/QD‑XPHC
企業名:Hyunjin C&T International Company Limited
違反内容:
・通知済みの処方と異なる処方を使用して化粧品を販売していた。
・ラベルに記載された効能が商品の実態と異なり、虚偽または誤解を招く内容であった。
・広告内容が通知で認められた効能を超えていた。
処分内容:
・罰金:113,000,000ドン。
・化粧品通知番号の取り消しおよび製品の廃棄。
・違反製品の回収および誤表示情報の削除。
・違反製品の販売によって得られた金額16,164,000ドンの返納命令。
WWIPからのコメント
10月に発表されたこれらの処分を見ると、ベトナム当局(DAV)は化粧品分野における規制監視を強化しており、PIFの未整備や提示不可だけでなく、製品検査を実施し通知内容との比較にも厳正な措置が取られていることが明らかです。
そのため、日本企業がベトナムへ化粧品を輸出する際には、以下の点に特にちゅしてください注意:
・PIF(Product Information File)を完全に整備・保管すること。
・製品通知申請を正確かつ誠実に行うこと。
・ラベル表示が実際の商品実態を反映しているか確認すること。
・広告内容が通知効能・配合・表示と整合しているか管理すること。
株式会社ワールドワイド・アイピー・コンサルティングジャパンでは、ベトナムの規制に基づき製品の成分チェック、クレームチェックサービスをご提供するとともに、製品通知や登録手続き、また規制チェック等の専門的なサービスをご提供しています。
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