【中国】中国国家薬品監督管理局NMPAより「化粧品監督管理改革の深化と産業の高品質発展促進に関する意見(意見募集稿)」を公表
2025年9月19日、中国国家薬品監督管理局(NMPA)は「化粧品監督管理改革の深化と産業の高品質発展促進に関する意見(意見募集稿)」を公表し、広く意見募集を開始しました。

原文⬇️
本意見は、化粧品分野における監督管理改革を一層推進し、産業の高品質な発展を後押しすることを目的としています。
主なポイント:
- 製品革新の支援:新効能化粧品の登録ルートを円滑化し、事前相談制度や即時報告・即時審査の仕組みを構築。中国における新製品の初上市を奨励。
- 登録登記管理の最適化:申請資料の要求を簡素化し、安全性資料の共用を許可。特殊化粧品変更手続きの審査期間を短縮。
- デジタル管理体制の強化:化粧品電子ラベルの導入、パーソナライズドサービスの推進、NMPA登録システムの完善、監督管理APP機能の高度化。
- 国際的標準への統合推進:国際標準策定への積極的な参加、動物実験の削減・代替推進、使用可能原料の管理制度の最適化。
加えて、本意見では、生産経営の監督管理、副作用モニタリング、技術支援体系の整備などを通じ、化粧品の品質・安全を包括的に確保し、消費者の信頼性向上を重視する姿勢が示されています。
目次
日本企業への影響
WWIPの分析では、本意見は海外企業にとって以下のメリットがあると考えます。
- 市場参入ののしやすさ:革新的製品を中国で世界と同時に上市する際、従来は原産国の自由販売証明が必要であったが、今後は不要となるため上市プロセスが迅速化する。(ただし、現行法令では原産国で販売実績のない製品を輸出する場合、中国消費者の需要に関する説明や安全性証拠データの提出が求められる)
- コスト削減:類似製品の効能試験データを共有できることで、重複試験を回避し、開発コストと期間を大幅に削減。
- 国際標準との統合:国際的に認められた原料の使用や動物実験代替の推進により、グローバル基準に近い形で中国市場に参入可能。
- 透明性の高いルール:審査期間短縮や電子ラベル導入などにより、規制が効率化される。
本意見は、海外企業に対し優れた製品や技術の積極的な中国市場への投入を強く期待していると読み取れ、確定版の法令公布に際しては、十分な注視が求められます。
今後の最新情報もWWIPが引き続きお届けいたしますので是非ご期待ください。
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