【EU】SCCS(消費者安全科学委員会)、Hydroxyapatite(nano)の口腔用製品における安全性に関する見解を公表
2025年7月1日、欧州連合(EU)の消費者安全科学委員会(SCCS)は、Hydroxyapatite(ナノ)の口腔用製品(歯みがきおよびマウスウォッシュ)における使用について、安全であるとの公式見解を公表しました。
本見解は、特定の条件下での使用を前提としています。
Hydroxyapatite(nano)の特性について
SCCSの見解によると、Hydroxyapatite(nano)が安全とみなされるためには、以下の特性を有する必要があります。
- 粒子の少なくとも87%(粒子数ベース)がアスペクト比3以下の棒状粒子で構成されていること。
- 残りの13%についても、アスペクト比は9を超えないこと。
- 粒子はコーティングされておらず、表面改質もされていないこと。
- 対象となるHydroxyapatiteナノ粒子の最大長さは122 ± 43 nmであること。
これらの特性が、安全性評価の根拠とされています。
Hydroxyapatite(nano)の口腔用化粧品における最大使用濃度について
SCCSは、Hydroxyapatite(ナノ)が以下の最大濃度内で使用される場合、口腔用化粧品において安全であるとしています。
- 歯みがき: 最大29.5%
- マウスウォッシュ: 最大10%
この結論は、Hydroxyapatite(nano)が高濃度で粘膜細胞モデルにおいて試験された際にも、変異原性、細胞毒性、炎症作用を示さなかったという科学的根拠に基づいています。
本見解の詳細につきましては、2025年7月1日付のSCCS公式意見書をご参照ください。
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