【ベトナム食品】6月26日　1000トン超の偽造食用油を製造・密輸する組織を摘発

全国規模で偽造された植物油の製造・密輸を行っていた組織をフンイエン省公安が摘発し、1,000トンを超える偽造植物油が押収されました。

6月26日、フンイエン省公安は大規模な植物油の密輸・偽造製造組織を摘発した特別捜査について報道機関に発表し、容疑者3名を逮捕、1,000トン以上の植物油を押収したと明らかにしました。
容疑者らは、輸出入会社の名義を利用し、植物油を「飼料用原料」として申告して輸入することで、付加価値税（VAT 8％）の納付を免れようとしました。
しかし、輸入後はこの植物油を国内の多数の企業に販売し、食用油の製造用原料として使用させ、最終的に一般消費者向けに販売していました。

さらに、一部の容疑者らは衛星会社を設立し、飼料用として輸入した植物油を、Ofoodというブランド名で食用油として製造・販売していました。
これらの行為は法令違反であるだけでなく、食品基準を満たさない原料を使用していることから、消費者の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

発覚した時点までに、品質が保証されていない「Ofood」ブランドの植物油が数万トン規模で全国の数百の企業や販売代理店に流通され、消費者向けに販売されていました。

工業省傘下の工業局の代表者によると、同省は各地方の商工局に対し、小規模事業者や食品安全認証を取得していない施設を含む食用油の製造所への大規模な調査を指示する方針です。
また、地方の市場管理機関に対しては、食用油の製造・加工・販売業者への厳格な監視を行うよう要請しています。

WWIPコメント:

今回の事件は、利益を優先し安全性を軽視した深刻な食品偽装であり、消費者の信頼を大きく損なうものです。今後、行政による食品全般の検査や監視体制が一層強化されることが予想されます。違反企業への厳正な対応と、再発防止策の整備が急務です。

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