【中国知財】中国商標局より「DEEPSEEK」に関する商標の冒認に対する拒絶通知が公告された
2025年02月24日、中国商標局より「DEEPSEEK」に関する冒認商標について却下通知が公告されました。
原文:关于依法驳回抢注“DEEPSEEK”等相关商标注册申请的通告
URL:https://sbj.cnipa.gov.cn/sbj/tzgg/202504/t20250403_35331.html
通知によれば、商標局は、第82848449号“DEEPSEEK”など63件の新規出願を却下しました。
杭州深度求索人工智能基础技术研究有限公司が開発した「DEEPSEEKディープシーク」は対話型AIであり、その機能性の高さから多くの人々に使用され、日本でも度々話題にあがります。その話題性に便乗するように、深圳市复倍健合成生物科技有限公司をはじめとする複数者が“DEEPSEEK”とそのロゴマークである図形商標を新規出願しました。
審査の結果、そのうち63件の商標は、「ホットな話題に便乗し、不当な利益を得る意図がある」と判断され、却下されました。
WWIPより:
話題になっている“DEEPSEEK”とそのロゴマークの図形商標を冒認出願することは、商標局に「ホットな話題に便乗し、不当な利益を得る意図がある」とみなされ、悪意出願であると判断されました。また、却下された商標のリストを見ると、1つの出願者が出願した区分が広いこともその判断基準となっています。この公告から、中国商標局が良好な商標出願の秩序を重視し、悪意出願商標に目を光らせていることが分かりますが、同時に、悪意ある冒認者が他者の商標を監視しいかに素早く冒認に動くかという点もよくわかります。
日本企業も知らないうちにこのような被害に遭っている可能性もあるため、中国で商標出願する際には、先願された類似・同一商標をチェックし、このような悪意ある商標が審査通過してしまっている場合には、申し立て等の然るべき対策を打つ必要があります。
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