【続報2】中国原料安全性情報登録データベース 当局のシステム変更について

2023年9月13日、弊社リリースにて、化粧品原料安全性情報データベースに登録済みの混合原料の原料伝達コードが化粧品製品申請に使用できなくなっている事象についてご報告をしておりましたが、本日9月15日未明より、9月5日以前に登録済みである混合原料の伝達コードを化粧品製品申請で使用できるようになったことが確認されました

当局からの通知、データベースシステム上での管理者からの通知等、公的な通知は一切ありませんが、9月5日のシステム改修以降、使用できなかった混合原料の伝達コードが使用できるようになっています。

これは、弊社の中国提携先3社に確認を行い並びに弊社の管理する化粧品製品申請データベース上でも確認できております。

但し、当局通知がないため、今後の使用が保証されたものではありません。

上記を受けた現状の整理

原料の安全性情報のデータベース登録

① 9月5日以降、原料安全情報データベースに登録し伝達コードを取得できるのは、単一成分の原料のみ(根拠規定:システム管理者からの通知)

② データベース内には、過去に登録した混合原料の安全情報はそのまま保持されており、伝達コードもそのまま存在する(根拠:弊社の管理する原料安全情報データベース)

化粧品製品申請における原料安全性情報の提供方法

① 化粧品製品に配合された単一原料は、原料安全性情報データベースに登録した原料伝達コード、もしくは添付14(Annex14)を提供する。

② 9月5日以前に、原料安全情報データベースに登録済みの混合原料は、その時点で取得した原料伝達コードを化粧品製品の申請で提供することができる。(添付14、Annex14も使用可能)

③ 9月5日以降、混合原料は原料伝達コードの取得ができないため、添付14(Annex14)を提供する。

WWIPが管理する化粧品製品申請の入力画面。昨日まで、序号1(混合原料)には原料伝達コードを入力するとエラーが出ていた。

今回の変更の背景

2023年9月11日、広東省化粧品科学技術研究会が9月4日付で発表された化粧品原料、配合表作成ガイドライン等、3つ通知について協議を実施。以下、その協議内容を伝える情報の抜粋です。(WWIP)

下記の内容以外にも、原料安全性情報登録や提供の在り方について多くの議論がなされていますが、その内、今回の混合原料の伝達コードが使用可能になったと思われる部分について抜粋しています。


研究会の政策と法規専門委員会の主任委員から、新法規の公布は化粧品業界に極めて大きな影響を及ぼし、施行過程には多くの問題があるとの指摘があった。

会議で、研究会法規委員会の委員は、新法規施行後の混合原料の登録状況を説明、「原料安全情報登録プラットフォームでは、混合原料の登録ができなくなり、以前の混合原料の登録コードも使用が禁止されている。この結果、業界は混合原料で多くの困難に直面している。

混合原料の安全情報登録について、できるだけ早く混合原料の登録と伝達コードの使用を回復すべきである。

会議後、同研究会法規委員会が議論した問題と関連の建議は「広東省化粧品科学技術研究会」の名義で中検院に報告された。

WWIP : 提言の内容を当局が受け止めた場合、今後、データベース登録でも従前通り混合原料が登録できるようになる可能性がありますが、その予兆は現時点ではありません。

ご注意!!

当局通知がないため、今後の化粧品製品申請において、9 月5日以前に登録済みの混合原料の原料伝達コードをもって原料安全性情報の提供とすることができると保証されたわけではありません。

<本件に関するお問い合わせ>
株式会社WWIPコンサルティングジャパン
TEL : 03-6206-1723
Email: official@wwip.co.jp

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