日本の原発処理水放出開始に伴う中国報道機関の「日本の化粧品」に関連する報道

8月24日の原発処理水放出開始を受け、中国の報道機関では、処理水放出に関連付けた日本から輸入される化粧品の安全性についての報道が加熱し、ネット上で多くの記事を確認することができます。
報道の多くは同じ情報源から派生しているものと思われ、下掲の記事と同様の内容が多くネット上で拡散されている現状です。
WWIPは、複数の日本企業様から、中国で化粧品に関する処理水関連報道がどのように行われているかについてお問合せを頂きましたので、現在の時点で中国でどのような報道がなされているのかを以下、まとめました。

• 論調、内容がなるべく異なる報道を時系列順不同でピックアップしました。
• 記事中では、具体的な日本企業名、日本ブランド名が記載されていますが、弊社で概要を記載するにあたっては具体的な表記はせず、●●●としています。

新京報 編集 代文佳 2023-08-23 16:11
https://m.bjnews.com.cn/detail/1692776755129028.html
6つの質問 日本の核汚染水が海に放出：いつ中国沿岸に到達するのか？海産物はまだ食べられるか？
（概要）
Q5.日本の化粧品は安全ですか？
Ans. 業界関係者の中には、化粧品はまず海洋成分を使用しているかどうかに基づいて分類する必要があるとメディアに語った人もいる。核廃水の排出は、海藻やフィッシュコラーゲンなどの海洋資源からの原材料に影響を与える可能性があります。「海から直接化粧品原料が採取されるほか、一部の放射性元素が海洋生物によって濃縮されて化粧品原料に持ち込まれる場合も含まれる。」
公開情報によると、日本政府は化粧品工場に放射性物質検査の実施を強制する政策や基準を発表していない。
我が国の「関税法」及び「放射性物質汚染防止法」により、税関は放射性物質の不法な出入りを防止するため、同法に基づき各種税関監督対象物について核放射線監視を実施している。

北京日報総合CCTVニュース　2023-08-27 16:55
https://news.bjd.com.cn/2023/08/27/10543935.shtml
価格が急落し、多くのブランドが返品された。
（概要）
8月25日、●●●などの日本化粧品ブランドは、自社の製品が核汚染水の影響を受けるかどうかについて緊急声明を発表し、自社の製品は正規ルートを通じて中国に輸入されており、販売されている全商品は中国の基準に準拠していることを表明した。しかし、一部の業界アナリストは、各ブランドの動きは消費者信頼感の回復にはほとんど効果がなく、核汚染水の海洋放出に日本が固執していることは日本の化粧品ブランドに一定の影響を与えるだろうと指摘している。
記者は、日本の化粧品の中には月商数万点のものもあることに気づいた。一部の業界関係者は、化粧品は、多くのユーザーの粘着性が比較的低く、安全性への配慮から、消費者は今後しばらくの間、日本製化粧品に対する慎重な姿勢を維持するとみている。

北京中経新聞　2023-08-26 08:24
http://www.jwview.com/jingwei/html/08-26/555639.shtml
原発汚染水が日本の化粧品に侵入し、国産製品に春を告げる？
（概要）
核汚染水の海洋放出が正式に決定されてから、「多くの日本の化粧品ブランドが返品された」という話題が検索で話題になっている。
短期的には、日本の核汚染水放出が日本ブランドに与える影響は、製品自体への影響をはるかに超えると思われる。
今後、今回の件が国産原料の更なる発展を促すかどうかは不明だ。
国内化粧品ブランドには原料などの欠点に加え、まだ改善の余地が多すぎる。

杭州日報官方2023-08-27 15:40
https://baijiahao.baidu.com/s?id=1775367526476723705&wfr=spider&for=pc
（概要）
日本の輸入化粧品の価値が大幅に下落。さらに、主要なソーシャルプラットフォーム上で多くの人々は、日本の核汚染水放出によって影響を受ける可能性のある美容ブランドのリストを整理し、懸念を表明している。
日本の化粧品メーカーは、自社の製品は正規ルートを通じて中国に輸入されており、すべての製品は中国の基準に準拠しているとしている。しかし、一部の業界アナリストは、このブランドの動きは消費者信頼感の回復にはほとんど効果がなく、核汚染水の海洋放出に日本が固執していることは日本の化粧品ブランドに一定の影響を与えるだろうと指摘している。

現在快報　2023-08-26 07:08
http://jsnews.jschina.com.cn/hxms/202308/t20230826_3273069.shtml
（概要）
8月24日、日本は福島第一原子力発電所の汚染水の海洋放出を開始し、日本の大手ブランドの化粧品の安全性にも消費者から疑問の声が上がっている。慎重な人々は、日本の核汚染水放出によって影響を受ける可能性のある日用化粧品および日用化学品ブランドのリストをまとめた。
南京の化粧品ストアでは、スキンケアブランドシリーズの商品が店舗入り口の隅に置かれている。製品裏面のラベルから、製造者の住所は日本の栃木県宇都宮市にあり、記者が調べたところ、この場所は福島第一原子力発電所から約214キロ離れている。店員は記者に対し、以前、顧客から同ブランドのスキンケア製品が日本の核汚染水の放出によって影響を受けるかどうか尋ねられたと語った。同店で販売されているスキンケア製品は少なくとも1、2年前に生産されており、中国市場に参入する際には厳格な検査と検疫を通過していると述べた。
8月25日、記者は日本の化粧品ブランドのカスタマーサービスに相談した。カスタマーサービスは、中国で販売されている製品は関連する中国の基準を満たしており、安心して使用できると述べた。
●●●ブランドのカスタマーサービスは、すべての製品と成分は市場に出る前に厳格な製品品質と安全性評価を受けていると述べた。
日本の化粧品ブランドはすぐに対応したが、消費者を安心させるのは依然として難しい。ソーシャルプラットフォームでは、多くの消費者が購入後に未開封の日本の化粧品を返品している。
今年6月、上海税関は「日本からの化粧品やスキンケア製品の核放射線検査の有無」について、税関総署の核放射線監視に関する関連業務規定に従い、固定式核放射線監視を通じて検査を行うと回答した。

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