北京薬品監督管理局より「国内初の化粧品パーソナライズ・サービス専門店が北京に上陸」が発表されました
株式会社ワールドワイド・アイピー・コンサルティングジャパン(東京都港区以下「WWIP」)は、本発表の内容を検討、以下内容をまとめました。
2023年7月18日、北京市薬監督局は正式に「北京COSE健康科技有限公司」に「化粧品パーソナライズ・サービス」の全国初のモデル専門店の許可を出しました。2023年7月19日,北京薬監局巡視員*1张殿祥氏から当該会社に正式な許可書を授与しました。
張殿祥巡視員*1は「北京市の化粧品パーソナライズ・サービスは、消費者の多様な化粧品需要を高い基準で満たす一方で、化粧品の品質安全を厳しく要求します。北京局はモデル企業に対して重点的な指導と監督を行い、企業と協力して北京市化粧品業界の革新的な成長点を開拓していきます」と強調しました。
2022年11月10日に中国国家薬品監督管理局から上海、北京、浙江省、山東省、広東省で化粧品パーソナライズ・サービスの試行を取り組む通知を発表されました。“放管服”改革*2の要求を徹底して実行し、各地の実際と結び付けて、化粧品パーソナライズ・サービスの実行可能なモデルと効果的な監督管理措置を模索し、複製可能で普及可能な慣習形成して、消費者のニーズをより満足させ、中国化粧品のブランド構築と産業の高品質な発展を推進するという目的を同時に発表されました。
*1政府の関連机能部門の仕事状況を監督して巡視して、主管部門に報告して相応の処理をする公務員。
*2放管服、簡政放権、放管結合、最適化サービスの略称です。「放」は行政を簡素化して権限を委譲し、参入の敷居を下げます。「管」とは規制を革新し、公平な競争を促進することです。「服」とは、サービスを効率化し、便利な環境をつくることです。これは第18回中国共産党大会以降、行政体制の改革を深化させ、政府機能の転換を推進するための重要な措置です。
2023年4月26日に上海市薬監局内で局長徐徕氏により国内現場化粧品パーソナライズ・サービスの初化粧品生産許可書を「上海ロレアル国際貿易有限公司」に授与しました。
本件については、今年5月に弊社よりリリースしております以下の記事をご参照ください。
WWIPのコメント
上海に続き北京でも化粧品パーソナライズ・サービスの実施に動いているようです。今後近いうちに浙江省、山東省、広東省の化粧品パーソナライズ・サービスも実施されることと予想されます。
今回発表された北京の企業は「上海ロレアル国際貿易有限公司」ほどの大手企業ではない国内企業です。“放管服”改革を徹底的に実施、参入の敷居を下げ、公平な競争を促進するため、あえて規模が異なる企業で化粧品パーソナライズ・サービスの試行を進められているのではないかと考えられます。
ただし、2024年5月1日以降から原料の安全性評価には最高歴史使用量が根拠として使用出来なくなることによって、化粧品申請のハードルがさらに高くなります。そのような中、“放管服”改革を根本的な思考として中国当局が推薦する化粧品パーソナライズ・サービスの試行は今後の中国の化粧品業界にどんな変化を齎してくれるでしょうか?
今後も、WWIPから中国当局の最新動向を最速で日本企業にお届けするように努力してまいります。ご期待とご注目を引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
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